うんこ8

類似性と個性の間にある葛藤は

自分の持ってる本棚とCDラックくらいの視野じゃ

一生決着なんかつくわけもなく

他人が何気なく発する言葉のみを頼り

蜘蛛の糸を掴むように

自己を決めつけて安心する

しかし、底無しの不安のせいで

こんなに立派な自己分析も揺れた後の地震速報のようで

切れ味のないナイフ同然になる

むしろ矛盾のみを愛して

胸を張った正義など糞とも思わずに生きていければ

どれほど楽に世俗的な物事に関心を持ち

肥大した心の癌に頭を抱えずに生きていけるだろうか

この脈絡も無くふしだらで下世話、それにも飽き足らず無学の哲学者気取りで、恥さらしのペテン師みたいな悩みすら至極贅沢なんだと

心の日当たりの悪い空き部屋みたいな所で

感じてしまってるのが

僕の意気地のないことの全てを物語ってやがる

うんこ7

床に寝転びサイケデリックな夢を見つつ

煙草の煙で溺れそうになった

綻び始める人生観

別に書くことなんかないけど

気取った文章を灰皿の中に積もらせる

見失う改行のタイミング

破壊的平和主義者の末路

動く気すらしない

あの人は病気がちだって言われる

そういうことじゃなくて

考えてるだけ

2つの銅線だって繋げば1つになる

1つの銅線だって千切れば2つになる

うんこ6

誰にも見せたくないけど自慢したい感情の行方は

結局のところ狭すぎるベットの上で解決するもので

好きな女と抱き合ったり 夜の重力に潰されたり

ギターを弾いたり 文学や映画に浸るのも全て寝台の上だ

ジャックケルアックの路上も on the bed に名前を変えた方が良い

最近は作詞において少しずつ変わってきたことがあって

今までは太陽や月、天井、壁、排水溝、等の無機質なものの目を借りて偏屈な目線から詩を書いていたけど、この頃は私小説的な詩を書くことが増えてきた。

俺って言葉だって照れなく使えるようになったぜ、ラッキー

うんこ5

若さは萎れて枯れていく

ああそうか

自称無頼派の臆病者

ああそうか

明日を捨てる勇気もなく

半ば強引に明日を壁に投げつけようとしても

つまらない我に帰り

明日を質屋に出してそれ以上の対価を得ようとする

無論思い通りの評価を得られるわけはなく

傾いた視線を真っ当な人様に向けるが

そこで生きるための癇癪を起こす度量もない

橋の上から眺める川に憧れ ドアノブを握り 錠剤を睨みつけ 延長コードと交わす接吻 駅のホームは恐ろしい風が吹き 太宰治で眠る夜

ああそうか

うんこ4

残り一本だけになった煙草を必死に守っていた

緑色の薄い包装紙を握り潰して放り投げた

核戦争後の地球よりも静かな部屋の中で

煙草に火をつける音が響く

少しだけ君の塗りすぎたファンデーションの味がする

出鱈目に支離滅裂な感情は整理する気もない

うんこ3

三日坊主

1ヶ月以上前に始めたブログ

本当に 3日で終わってた。

その上、3番目に書いたブログは恥ずかしくて消した。

生恥童貞。カッコつけ 云々。

男娼まがいの愛ある男。いつもヘラヘラ。無責任。

2018年 或る一日の回想

今年一遊んだ友達とお酒をしこたま飲んで 敬愛する年上の友達の奢りで初めてピンサロに行った あんまり気持ち良くなかったけど 最高ですねと言いあった その後何をきっかけか忘れちゃったけどちょっとだけ仲良くなった女の子から連絡があって その子の奢りで見ず知らずのバーにお酒を浴びに かなり酩酊状態の僕は意識を火星と通信しながら 食べかけのドーナツのことを考えてた 朦朧とした意識の中 そのバーにいた見ず知らずのキャバ嬢がちょっとだけ仲良くなってた女の子に向かって あの男だけはやめとけと一言 聞こえてるよバーカ 俺は根に持つぞ と鼻息を荒くして怒り散らかしたい気分は 煙草の煙と共に消えちゃった 僕だってそう思うよ こんな男やだなぁ と

うんこ2

平成の香りを手首へ振りかけ 首元へと馴染ませる


狭いベッドの上で のたうち回る まるで 延々と続く終わりのない荒野のようで


夜は暗さが増すたびに限りなく青色に近くなっていく

若さが喉に詰まって呼吸がうまくできない


お酒の勢いで このまま 2人で死のうね って耳元で囁いたことだって何度だってある


革命に憧れてる 少年の目と 2日だけ愛した女の目 

キリストは殺されなければ神にはなれなかったこと


平成に殺されたのは君で

平成を殺したのは僕だ