うんこ8
類似性と個性の間にある葛藤は
自分の持ってる本棚とCDラックくらいの視野じゃ
一生決着なんかつくわけもなく
他人が何気なく発する言葉のみを頼り
蜘蛛の糸を掴むように
自己を決めつけて安心する
しかし、底無しの不安のせいで
こんなに立派な自己分析も揺れた後の地震速報のようで
切れ味のないナイフ同然になる
むしろ矛盾のみを愛して
胸を張った正義など糞とも思わずに生きていければ
どれほど楽に世俗的な物事に関心を持ち
肥大した心の癌に頭を抱えずに生きていけるだろうか
この脈絡も無くふしだらで下世話、それにも飽き足らず無学の哲学者気取りで、恥さらしのペテン師みたいな悩みすら至極贅沢なんだと
心の日当たりの悪い空き部屋みたいな所で
感じてしまってるのが
僕の意気地のないことの全てを物語ってやがる
うんこ4
残り一本だけになった煙草を必死に守っていた
緑色の薄い包装紙を握り潰して放り投げた
核戦争後の地球よりも静かな部屋の中で
煙草に火をつける音が響く
少しだけ君の塗りすぎたファンデーションの味がする
出鱈目に支離滅裂な感情は整理する気もない
うんこ3
三日坊主
1ヶ月以上前に始めたブログ
本当に 3日で終わってた。
その上、3番目に書いたブログは恥ずかしくて消した。
生恥童貞。カッコつけ 云々。
男娼まがいの愛ある男。いつもヘラヘラ。無責任。
2018年 或る一日の回想
今年一遊んだ友達とお酒をしこたま飲んで 敬愛する年上の友達の奢りで初めてピンサロに行った あんまり気持ち良くなかったけど 最高ですねと言いあった その後何をきっかけか忘れちゃったけどちょっとだけ仲良くなった女の子から連絡があって その子の奢りで見ず知らずのバーにお酒を浴びに かなり酩酊状態の僕は意識を火星と通信しながら 食べかけのドーナツのことを考えてた 朦朧とした意識の中 そのバーにいた見ず知らずのキャバ嬢がちょっとだけ仲良くなってた女の子に向かって あの男だけはやめとけと一言 聞こえてるよバーカ 俺は根に持つぞ と鼻息を荒くして怒り散らかしたい気分は 煙草の煙と共に消えちゃった 僕だってそう思うよ こんな男やだなぁ と
うんこ2
平成の香りを手首へ振りかけ 首元へと馴染ませる
狭いベッドの上で のたうち回る まるで 延々と続く終わりのない荒野のようで
夜は暗さが増すたびに限りなく青色に近くなっていく
若さが喉に詰まって呼吸がうまくできない
お酒の勢いで このまま 2人で死のうね って耳元で囁いたことだって何度だってある
革命に憧れてる 少年の目と 2日だけ愛した女の目
キリストは殺されなければ神にはなれなかったこと
平成に殺されたのは君で
平成を殺したのは僕だ