うんこ5

若さは萎れて枯れていく

ああそうか

自称無頼派の臆病者

ああそうか

明日を捨てる勇気もなく

半ば強引に明日を壁に投げつけようとしても

つまらない我に帰り

明日を質屋に出してそれ以上の対価を得ようとする

無論思い通りの評価を得られるわけはなく

傾いた視線を真っ当な人様に向けるが

そこで生きるための癇癪を起こす度量もない

橋の上から眺める川に憧れ ドアノブを握り 錠剤を睨みつけ 延長コードと交わす接吻 駅のホームは恐ろしい風が吹き 太宰治で眠る夜

ああそうか