うんこ8

類似性と個性の間にある葛藤は

自分の持ってる本棚とCDラックくらいの視野じゃ

一生決着なんかつくわけもなく

他人が何気なく発する言葉のみを頼り

蜘蛛の糸を掴むように

自己を決めつけて安心する

しかし、底無しの不安のせいで

こんなに立派な自己分析も揺れた後の地震速報のようで

切れ味のないナイフ同然になる

むしろ矛盾のみを愛して

胸を張った正義など糞とも思わずに生きていければ

どれほど楽に世俗的な物事に関心を持ち

肥大した心の癌に頭を抱えずに生きていけるだろうか

この脈絡も無くふしだらで下世話、それにも飽き足らず無学の哲学者気取りで、恥さらしのペテン師みたいな悩みすら至極贅沢なんだと

心の日当たりの悪い空き部屋みたいな所で

感じてしまってるのが

僕の意気地のないことの全てを物語ってやがる