うんこ9
死にながら生きてる
別に辛い過去があるわけじゃない
僕のひどく寒く愛が枯渇して
寂しさを握りしめてる感情は
きっと空想で
テレビのコマーシャルが始まれば
すぐに携帯の画面に視線を落とすようなものだと思う
それが若さだと笑うのは無責任で
これこそが僕の性格だと胸を張るには無謀で
理由も分からず死にたくなるとは話は別だが
全ての物が息のしていないものに見えてくる
愛の言葉や文学それ同等の表現物全てが
テレビのコマーシャル以下になる瞬間が存在する
虚無というと軽率でダサいので
恋をしてない時に見るフランス映画のような比喩を使うと
ゲームセンターに対する愛のない感情を消すために行う全ての試行錯誤が亡者を蹴り落とすカンダタを許してしまう仏様のいる蜘蛛の糸くらい面白くないものに見えてしまう
これも若さや性格のせいなら
仏様あんたは本当に外道だと叫んで千切って破って叩いて踏みつけて暴れ回ってやるぞ
一番偉いのは僕じゃなくていいけど
僕の感情を直接触っていいのはあの子と俺だけにしてくれ